【多気町】個性派住職がパンを焼く?!多気の山奥にあるお寺『金剛座寺』にパン工房がオープンします☆
多気郡多気町の山奥に、住職さんがパンを焼く、という個性的なお寺があるらしいんです。そのお寺は、この道の向こうにあるそうなんです。
こちらはビーフロードと呼ばれる道。個性的な名前のビーフロードは松阪市、明和町、多気町にまたがる広域農道。近くに牧場が多いことからこの名前が付けられたそうです。
ビーフロードをしばらく行くと、やっとお寺の看板を見つけました!そのお寺の名前は『金剛座寺(こんごうざじ)』。ここから、細い山道を車で上っていくんです。
細い山道を車でゆっくりと上ること、約5分、お寺に到着です。だいぶ山の奥まで来ました。多気の自然を見渡せる、このロケーション!
『金剛座寺』は天台宗のお寺。山門や鐘の様子からも、かなり古いお寺のようです。
こちらは江戸時代1644年に建立されたといわれている本堂で、旧多気町内最古の建築物。実はこちらのお寺は、戦後に先代の住職が亡くなってから、30年ほど住職不在に。その後、1995年(平成7年)に現住職がお寺を復興することになりました。
現住職である、染川智勇住職にお話を伺うことができました。染川住職は松阪市出身。東京の大学で仏教を学び、その後東京で職に就くも、もともと実家が檀家であった『金剛座寺』の後継ぎとなるために比叡山で修業。資格を取った後、1995年にこのお寺の住職になられたそう。
染川住職のお話は、エネルギッシュでとてもユニーク。そして驚くほど博識でいらっしゃいました。仏教の事やお寺の事が良くわからない私に、にこやかに、わかりやすくお話をしてくださいました。そして、そうそう、ご住職はパンを焼かれるんでした! お話につい夢中になってしまいましたが、噂のパンの事も伺いましょう。
こちらをご覧ください!こちらが5月末にオープンする「伊勢楽健寺(いせらっけんじ)パン工房」です。
『金剛座寺』の復興をすべてご自身の手でされている、染川住職。なんとこのパン工房も、自分たちで建てたんだそうです。スゴイ!
30年も閉めていた『金剛座寺』は檀家が少なく、さらに山門や本堂など建物の復興と維持管理のための財源を捻出せねばなりません。染川住職はアイディアと行動力で、様々な取り組みに挑戦されています。パン工房のオープンもその中のひとつ!
それから染川住職がパンを焼く理由はもう一つあります。染川住職が焼くパンは、普通のパンではなく、大阪の「楽健寺パン工房」山内住職から引き継いだ、とても貴重なもの。楽健寺パンは、研究に研究を重ね育てた発酵力の強い天然酵母パンで、高齢で継続が難しくなった山内住職から、同じ職業である染川住職が引き継ぎました。クラウドファンディングを活用して実現したこのプロジェクトは、こちらのサイトでもご覧いただけますよ。
こちらはオープン直前の「伊勢楽健寺パン工房」の中。楽健寺酵母を使い、国産小麦やこだわりの天然水など材料にもこだわったパンが、こちらで焼かれます。天然酵母なのにフワフワに出来上がるのが特徴で、小麦アレルギーの人でも食べられるパンなんですよ!パンは、お任せパンセットのみの販売で、配送料込みで5,000円。基本はネット販売になりますので、要予約です!
こちらのオーブンで、フワフワのパンを焼き上げます。「楽健寺パン工房」山内住職から直々に譲り受けた貴重なオーブンに感激!
お店のシンボル的マークの、赤い車輪。これは『金剛座寺』のご本尊である交通安全の神様「如意輪観音」が持つ車輪を意味しているそうですよ!
染川住職が企画する落語会なども話題になっています☆
帰りは、山を下りたところで、絵もお上手な染川住職の手描き絵馬がお見送りしてくれました。なお、お寺への山道はかなり狭いので、車の運転には十分ご注意くださいね!染川住職が作る天然酵母パン工房「伊勢楽健寺パン工房」は、2022年5月末オープン予定です。お楽しみに☆
金剛座寺はこちら↓
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