【松阪市】行ってない人必見の鑑賞レポート! 10/28上演の「松阪市民能」を観てきました☆
2024年10月28日(月)に上演された「松阪市民能」を観てきました。
第11回「松阪市民能」
2024年10月28日(月)18:00~より上演の第11回「松阪市民能」。会場の松阪市川井町の農業屋コミュニティ文化センターには、蒲生氏郷公の家紋が描かれた幕がかけられていて、厳かな雰囲気です。
入場料はひとり1000円(税込)で自由席。プログラムの表紙となっている題字は、氏郷公のお墓がある京都大徳寺黄梅院太玄住職によるものです。
松阪市民能は第1部と第2部の2部構成となっています。こちらがステージに設置された能舞台。それぞれのステージは、松阪能楽連盟より提供していただいた画像でご紹介します。
能楽教室の子どもたちも出演!【第1部】松阪市民による能楽発表会
第1部は松阪市民による能楽発表会です。まずは松阪こども能楽教室で能をお稽古する子どもたちの仕舞から! 仕舞とは、面やきらびやかな装束を着けず、紋付袴などで舞うこと。伴奏は地謡のみです。
こちらの子どもたちは、なんと二人とも中学1年生なんですって! それぞれ一人で堂々と舞台に立っています。
続いては中学3年生の女の子の仕舞。立ち姿に華があり、凛とした舞です。
この後、大人の方の出演も。大きな舞台なのに、それぞれ見事に舞を披露されていました。
第1部の後半は、第2部で観賞する演目の解説が。ユーモアを交えて、楽しく、わかりやすくお話してくださり、ホッと一息の時間です。
本格的な能楽の世界を体験できる【第2部】能楽鑑賞会
19:00~の第2部は、能楽師による能楽鑑賞会です。室町時代から演じられてきた能楽は、伝統的な日本の舞台芸術で、「能」と「狂言」をあわせて能楽といいます。
まずは和泉流の狂言で演目は「雷(かみなり)」。セリフが中心の喜劇で、今でいうお笑いの要素が満載! 足を滑らせて雲から落っこちた雷さまと、医者のやり取りが楽しく演じられます。画像提供:松阪能楽連盟
最後は喜多流の半能で、演目は「源氏供養」。紫式部の霊が漂いながら美しく舞います。半能とは、能の後半だけを演じる形式なんですって!
能では鼓と笛、数人の地謡で音楽が奏でられます。楽器と歌、そして踊りとセリフ。古のミュージカルといえるのかもしれません!
そしてこれは裏話! 能楽鑑賞会では能楽教室の子どもたちが裏方を担当していたそう。舞台の裏で支えている仕事を知る…子どもたちにとって本当の芸術体験です!
能楽の舞台をじっくりと見たのは初めてでしたが、様々な発見があり、とても楽しめました。身近で本格的な能楽に親しめる「松阪市民能」は、毎年氏郷まつりの時期周辺で開催されています。今年見逃した! という方はぜひ来年行ってみてくださいね。
松阪市農業屋コミュニティ文化センターはこちら↓