【松阪市】魚町の旧長谷川治郎兵衛家では、美しい睡蓮(すいれん)の花が見頃です。
松阪市魚町に旧長谷川治郎兵衛家という古いお屋敷があります。長谷川治郎兵衛は江戸時代に木綿商として財を成した人です。
長谷川治郎兵衛は江戸で創業した後、江戸の店は従業員に任せて、自身は松阪の自宅に住み、お店の運営を指示したとか…まさに今、2020年5月や6月に経験している私たちのリモートワークのよう。もちろん、現代のようにメールはおろか、電話さえありません。手段はすべて手紙だったそうです。すごい!
また長谷川治郎兵衛は、仕事の傍ら、余暇には茶道などの文化を愛しました。茶道の千宗室、国学者の本居宣長等の文化人に学びながら、彼らのスポンサーとして金銭的支援も行ったそうです。
屋敷の奥には緑豊かなたたずまいの日本庭園が。庭園を進むと、くちなしの花が甘く香り、池には幻想的な睡蓮の花が咲いていました。そして、この庭園のすぐ隣、実は松阪市役所だったんですね。
旧長谷川治郎兵衛家は国指定重要文化財ですが、地元の人は訪れる機会がない場所かもしれません。初夏のひと時、豪商のたたずまいに触れてみてはいかがですか?
旧長谷川治郎兵衛家はこちら↓